原料のこだわり
宮城県伊具郡丸森町内で、更に産地を限定し、町内の筆甫地区で生産された原料大根のみを使用して作っています。
昔から続く地域伝統食です。
宮城県丸森町の筆甫(ひっぽ)地区に昔から伝わる保存食です。
12月に大根を収穫し、輪切りにして、大きな釜で茹でます。
その後、一つずつ丁寧に串に刺したら約1ヶ月間、筆甫地区の寒暖な気候を利用し凍る、溶けるを繰り返します。
そうして出来た凍み大根は自然の力だけでなく、生産者の経験や技術も加わりながら飴色に染まっていきます。
宮城県伊具郡丸森町内で、更に産地を限定し、町内の筆甫地区で生産された原料大根のみを使用して作っています。
昔から続く地域伝統食です。
この凍み大根は生産から製造までの全てを筆甫地区内で完結させております。筆甫の凍み大根は一度大釜で茹で上げた大根の輪切りを竹の棒に何枚も刺し、軒下で氷点下の寒さと空っ風にあたり、凍っては溶けを繰り返し、1ヶ月程度かけて製造されます。大根の真ん中に竹の棒を刺していた穴があいている姿が「へそ」にそっくりなことから「へそ大根」ともいわれています。
丸森町内地域で最も凍み大根製造にあった地域特性(最低気温と最高気温の日中寒暖差、高い標高により寒い時期が長い)や長年製造を続けてきた熟練の技術があります。
製造だけでなく、原料大根栽培も熟練の技術です。
震災時、隣接地域の亘理町、山元町程甚大な被害は発生しませんでしたが、震災発生後から1週間程度は電気、水道等のライフラインは使用できませんでした。当時は徐々に被害状況が分かっていく状態で、日を増すごとに震災の大きさを実感していく日々でした。現在( 2020年)でも復興半ばの地域があり、爪跡の大きさを
感じます。東北復興の一助になるためにも、凍み大根製造を続けて行きます。