さんさんふきの田舎煮＜期間限定季節商品＞＜原料事情により休止中＞

作り手の物語

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  〈こだわりの原料〉

  宮城県の南三陸町は１年を通して日照時間が多く、朝夕の気温差も高い地域のため、良質なふきの栽培に適した地域です。自生のふきは皮が硬い物が多いですが、南三陸町のふきは瑞々しく、柔らかで苦みが少ないのが特徴です。又、栽培ふきの産地としては年間約９０トンの栽培量を誇り、東北で一番の産地です。

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  主な生産者は地域柄、漁業と兼業で栽培している農家が多く、４月まではわかめの作業を行い、５月以降はふきの収穫を行う兼業体制をとっています。
  

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  〈こだわりの製法〉

  原料収穫後、時間を置く程、えぐみも強く硬くなってくるため、集荷されたらすぐに弊社に入荷してもらいます。新鮮な内に塩蔵処理を行う事で、水戻ししてもふきの独特の歯ざわりや風味が残る様な加工を行っています。
  又、加工の際は１本１本手作業で丁寧に皮を剥いた後、かつおと昆布のだしを利かせた田舎風の甘目の味付に仕上げております。
  

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  ＜こだわりの技術＞

  弊社では様々な山菜を扱ってます。原料ごとの特性を熟知した上で、弊社独自の処理にて原料の加工を行い、素材の持ち味や新鮮さを損なわない商品を製造しています。
  　又、山菜ごとに一番美味しい味付やそれに伴った商品の提案を行う事で、弊社のキャッチコピーである「美味しい恵みを食卓へ」に沿った幅広い商品の開発を行っております。
  

• ＜震災時の苦労・復興にかける想い＞

  弊社では約１５年前から南三陸町のふきを使用した商品展開を行い、農協や生産者の方々と一緒に生産拡大に向けて取り組んできました。しかし東日本大震災の被害が大きく、震災後は生産者も少なくなってしまい、近年は生産者の高齢化や後継者不足等の問題もあり、年収穫量も減少しています。しかし「さんさんふき水煮」の商品化により需要も伸びている事から、生産量の拡大や品質維持のため、JAの協力のもと、定期的に産地を訪問し、安定的な供給に向けて取り組んでいます。
  震災では、本社のある山形県は幸いにも大きな被害は受けませんでしたが、宮城県利府町にある仙台工場は大きな被害を受け、営業再開に約1ヶ月の時間を要しました。又、取引を行っている近隣の生産者の方々も大きな被害を受けました。被災から１０年たち、復興も大分進んできましたが、完全に復興するにはまだまだ長い時間がかかりますし、震災を経験した私達だからこそ一緒になって出来る事がたくさんあると日々、感じております。
  弊社では生協様の指導のもと、宮城県産や東北産の原料を積極的に使用した商品の開発、販売を行ってます。微力ながらも新規生産者の参入や地場農業の活性化を図り、食品を通して被災地域や東北全体の復興に少しでも貢献していきたいと考えております。

• 株式会社三和食品のみなさん

  山々に囲まれ、雪深い東北地方に住む私達にとって、春先の雪解け水で育まれた山菜は子供の頃から食卓にあった馴染み深い食べ物であり、これからも未来に伝えていかなければいけない大切な食文化ですが、昨今のライフスタイルの変化や、収穫量の減少等から手軽に食べられる機会も少なくなってきているのが現状です。
  南三陸町産のふきは栽培産地として宮城県内で唯一の産地であり、又、東北地方でも一番の収穫量を誇る地域になっており、味は瑞々しく柔らかで苦みが少ないのが特徴です。このような美味しいふきをさらに美味しく、より食べやすく食べて頂ける様、味付にこだわって商品化致しました。生産者や弊社の想いがたくさん詰まった「さんさんふきの田舎煮」を是非、ご賞味下さい。