〈こだわりの原料〉
宮城県産海苔は、
「みちのく寒流のり」と呼ばれ、親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかる、世界三大漁場の恵みで育った海苔です。
この「寒流のり」を使用して、磯の香り豊かでミネラル豊富な宮城県産海苔にこだわり、特製の調味液で、しっとり柔らかく丹精込めて炊き上げました。
震災前は被災した石巻湊地区で三陸のわかめなど、豊富な海藻資源を元に
「海産物・和惣菜」の販売を主としていた専門店でした。
震災後は再建した工場で、天然の良質な海藻類や、自然の風味を生かす
昔ながらの製法にこだわった乾物類と水産加工品の製造販売を行っています。
震災からの復興とともに、宮城県産海苔の需要拡大に繋げる為に、開発しました。
商品特徴は、宮城県の海苔を使用し、国内産のあおさを香り付けに加え、
あっさりと仕上げました。
宮城県産海苔は、
「みちのく寒流のり」と呼ばれ、親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかる、世界三大漁場の恵みで育った海苔です。
この「寒流のり」を使用して、磯の香り豊かでミネラル豊富な宮城県産海苔にこだわり、特製の調味液で、しっとり柔らかく丹精込めて炊き上げました。
手作りならではの、昔ながらの優しい味わいに仕上げてあります。
一つ一つの作業が手作業で、その過程ごとに細心の注意を払い、海苔の食感・風味を生かし、しっとり柔らかく炊き上げました。
できるだけ添加物を使わず、昔ながらの伝統食材の継承に拘りをもって身体に優しいお惣菜・佃煮等を作っております
あの日、会社の事務員・工員は全員社内にいました。
これまでに味わったことがない強い揺れに、電気は落ち工場の機能は一時停止しました。
地震の揺れが一旦収まったところ、大津波警報が響き渡りました。地震の激しさから「ただ事ではない」と感じた社長は、
仕事を中断させ、社員全員を帰宅させました。津波は繰り返し押し寄せ、高さは3mを超えたと思われます。
2階建ての会社の1階部分は、津波に飲み込まれ、機械・在庫などは全て流失しました。
社員やパートの大半が、会社の近所に住んでいたため、ほとんどの自宅が津波により全壊しました。
震災後は、固定電話も携帯電話も繋がらず、社員の無事の確認ができませんでした。避難所となっている施設を片っ端から回り、伝言を残し、無事を確認していきました。最終的に社長以外、全員の無事が確認できました。
社長は、後日別の場所で発見されました。
あの日、全員が会社を出た後、残った社長は、一人で戸締りや火の元の点検をしていたのだと思います。
私たちを守って、最後まで残ってくれた社長は、津波から逃れることはできませんでした。
3月15日、初めて魚町などの沿岸部を徒歩で回ってみました。その惨状は言葉では表せないものでした。
土台しか残っていない水産加工会社は数知れず。大型の漁船が突っ込んでいる建物もあり、全てが泥と瓦礫を被っていました。 私たちの会社もまた酷い状態でした。会社の周辺は住宅地でしたが、そのほとんどが津波で全壊し、基礎しか残っていませんでした。
震災から2週間後、連絡の取れたスタッフに集まってもらい、会社の中に残っている貴重品や、販売できる商品の運び出しを始めました。1階部分は完全に津波で打ち抜かれており、津波が全て持ち去っていましたが、2階部分は奇跡的に難を逃れ、津波が達しておらず、被害は比較的軽微にすみました。
2階に保管してあった原料は、ほとんど残っており、また設置されていたパソコンも無事でした。このパソコンの中には、これまでお取引をしていた会社や、お客様の情報が入っており、これが無事だったことは復興を考える上で大きな救いとなりました。
また、私たちはもう一つの奇跡に恵まれました。
震災の直前、3月9日に南三陸町で落札をし、買い付けした新モノの「ふのり」「わかめ」の原料が無事だったのです。
震災当日、トラックで石巻の本社に輸送する計画だったのですが、地震発生時、この原料はトラックの輸送途中にあったため、津波の難を逃れたのでした。約1.2トン近い原料が無事だったことは、まさに奇跡としか言いようがありません。私たち、さんりくフーズの社員やパートのほとんどが自宅を失いました。みんな、仮設住宅や、家が無事だった親戚の家に身を寄せています。これまでの生活を復興させるのが、まずは最優先です。
そのなかでも、自力で通勤できる何人かで、会社の復興を進めています。市の復興計画で、工場の敷地が削られる素案が出ており、応急的に会社と設備の補修をすることしかできませんが、現在、週1回水曜日だけ工場のラインを稼働させて、三陸のおいしい乾物を製造しています。
最後まで会社を守ろうとして亡くなった先代社長から、会社を引き継いだばかりですが、今できることをどんどん進めていき、震災からの復興を頑張って行きたいと思います
(出典:東北復興支援プロジェクト「希望の環」HP 【宮城県石巻市さんりくフーズ「希望の三陸乾物」】)
東日本大震災では、石巻沿岸地域という事もあり、会社は津波で全壊。設備の修復、従業員の確保、原料、資材の調達など再開まで2年の月日を要しました。
その後、販路の開拓、商品開発など地道に今に至っております。 地元食材を使い丹精込めて作り上げた商品です。より多くの方々に美味しく召し上がって戴けるよう、これからも自信を持って丁寧に作り続けて行きたいと思います。
ご飯のお供に最適ですが、おにぎりの具やパンに塗っても美味しく召し上がれます。また、宮城の名産笹かまぼこにつけても美味しいです。